毎週録画しているTBSのニュースキャスターを見ています。

今回、紹介されていたのはベトナムのホーチミンで居酒屋を開こうと奮闘している、鹿児島で居酒屋を経営されていた61歳のオーナーのお話。
鹿児島のお店は赤字ではないものの、少子高齢化が進む地方では毎年のように売り上げが落ちていたのだそう。このオーナーの弟さんがベトナム人の奥さんとご結婚されて、またまお店の料理を食べてもらったところとても評判で、ベトナムでお店を開く事にしたのだそうです。

なんでもベトナムの人の平均月収は2万円。でも、1人前で1000円もするお寿司を食べに来たり、家族と月に1回日本食のお店にやってくるベトナムの人もいるそうです。ここでのポイントは美味しいという事は当然なのですが、「日本流のサービス」が受けているのだとか。

私が常々思っている、「日本は高付加価値でいけるのではないか?」という一例だと思います。勿論、全ての国や人に受け入れられるとは思いませんが、価格競争に巻き込まれて新興国と勝負するのはどうしても無理があります。企業がコストの安い海外に進出したとして、その企業は生き残れるかもしれませんが、国内の雇用は縮小する一方ですし、空洞化につながり最終的には日本の国力が落ちる事になります。

時としてオーバークオリティとも言われる工業製品とサービスの品質。逆の視点で勝負はできないものでしょうか?