も一つ書けば、私は自衛隊が違憲の軍隊だと思っています。これは小学校レベルの素直な心で憲法第9条を読んで、今の自衛隊の装備を見れば、やっぱり憲法で持つ事を禁じられている軍隊なのです。

では、自衛隊は不要か?と聞かれれば絶対に必要です。細かな趣旨は違うかもしれませんが、昔の社会党が唱えていた「違憲合法論」が一番近い表現かと。

海上保安庁と海上自衛隊は常に日本の近海で領海侵犯を侵す船を取り締まっています。普段は海上保安庁さんで対処できる事が多いと思うのですが、北朝鮮の不審船事件の様に、武装した船舶を鎮圧するには海自の戦力が必要です(最近、ちょっと船が大き過ぎる傾向にありますが)。また、ペルシャ湾の機雷除去とか、世界の人に役立つ活躍も見せています。
上空の領空侵犯については空自の皆さんに頑張ってもらうしかありません。代わる組織がありません。
もっとも普段は活躍しないのですが、今回の震災で陸自が大活躍しています。多くの被災者の方が陸自に救助されたと聞いています。

つまり、日本国民にとって、何らかの形(特に有事)では自衛隊の様な組織は不可欠なのです。

かといって、いきなり「憲法を改定して自衛隊を合憲化する」というのには抵抗があります。軍部(陸軍)が突っ走って先の戦争に引き込まれていったのは歴史が示す通りです。

これらの事から、装備をもう少し人道支援にシフトした自衛隊というのも見てみたいです。