実は、私が堅く信じている説のひとつに、「35歳エンジニア定年説」というのがあります。
よく、プログラマーが30歳とか35歳で定年という話は聞きますが、私の信じるエンジニア定年説はプログラマーだけではなく、ハードウェアエンジニア等も含めたものです。

この説を初めて聞いたのは20代半ばの頃だったでしょうか。
私の父親も職を転々としながらもハードウェアエンジニアをやっていました。その父親が35歳前後で組み立て配線の試作屋さんになったのもあって、信じるようになったのです。

さっき、ボーっとしながら思い出を辿っていたら、私の場合もだいたい当てはまっていました。

私は工業高校卒で働き始めたので、19歳でハードウェアエンジニアとしてエンジニア人生が始まりました。その後、30歳位まで徹夜や休日出勤をものともせずに回路設計やファームウェア開発に没頭していました。
30歳の頃、一線を走り続けていた事に疲れてCATVの世界に移り、当時普及を始めていた常時接続のインターネットサービスを手掛ける様になって、ネットワークエンジニアになりました。この頃はネットワークの設計や運用,保守をしながらネットワーク製品の企画,開発をしていましたが、既に自分で図面を描いたりコーディングをしたりと言う事は無くなっていましたね。
でも、まだ仕事はほぼ100%エンジニアでした。

ところが、ちょうど35歳すぎから5年ほど企画屋さんになっていました。新しい商品やサービスの企画が仕事です。その頃に勤めていた会社の業務内容にもよったのですが、第一線の技術とはほぼ無関係の立場までいきましたね。
今いる会社に移ってからはもう少しエンジニア色が強くなって、世間的に言えば技術営業に近い仕事をしていますが、この半年はリハビリみたいなもので大変つらかったです。

この春で43歳。まだまだ技術の仕事はしていますが、開発の一線とはだいぶ異なる仕事です。そう、35歳位で一線を退いていたのです。
その分、今までの20数年間で培ってきた経験と勘で違うフィールドにこぎ出しています。さぁ、この先がどうなるのか、自分でも楽しみです!(^-^)