私、社会人1年目の6月に高校の同級生をバイクの事故で亡くしているんですよ。

この時、仕事で横須賀出張から帰ってきたところで、自宅に同級生から電話があったんです。「I山が事故で輸血用の血液が足りない!」との事。自宅の隣のおばさんは看護師だったのですが「たぶん大丈夫だから・・・」と聞いたので、病院にはいかなかったのですね。
次の日も出張だったのですが、状況が思わしくないとの連絡があって仕事が終わり次第病院に駆け付けたんです。前の日の様子を聞いたら、赤十字からの血液輸送が間に合わなくて、病院に駆け付けた同級生で献血ができる人は限界まで輸血用の血液を提供し、血液型が適合しなかった仲間は最寄りの駅前で血液の提供を呼び掛けていたんだそうです。そして、見ず知らずの人なのに輸血用血液の提供に協力して下さった方が大勢いたそうです。

結局、I山君は3日間頑張ったのですが、亡くなりました。原因はR246で中央分離帯を飛び越えてきたトラックとの正面衝突事故。I山君にはまったく落ち度がない事故でした。

ちょっと話がそれましたが、私が病院に駆けつけて輸血に協力したとしてもI山君は助からなかったかもしれない。でも、自分にできる事があったのに、やらなかった事をすごく後悔しています。あの日から23年経ちますが、未だに後悔ですよ。
ここ数年は体調の都合で薬を飲んでいるので献血には協力できていないのですが、40回を超える献血に協力しています。私の様な人間でも、協力できる事があればね・・・やらなくちゃならんですよ。