Levico's BLOG

この土日に開催された、ツール・ド・トヤマラリー(別名：のりおラリー)に参加してきました。

4輪のラリーはナビとして20年ほど前にちょっとかじった事があるものの、2輪のラリーは初参加。つまり、デビュー戦です(^-^)

結果を先に書いちゃいますが、13人中7位で無事に完走できましたよ?

そもそものきっかけは、ミサイルファクトリーのogw-さんに、「のりおラリーでる？」と聞かれた事に始まります。その場で特に考えるともなく、「いきます！」と元気よく即答(笑)

その後、ogw-さんがいろいろ手配してくださって、無事にラリーに初参加という事になりました。
バイクの方はマップホルダーに照明がついていないのですが、今回は夜間走行が無いので問題なし。その他の部分は9月中に完成しているので、一安心です。
ただ、木曜の夜になってogw-さんの所に押しかけ、ステップワゴンのトランポ化とバイクの積み込み方を教えてもらうのと、一番肝心なICO(トリップメーター)の操作方法を教わっている位です。ここは問題あり(笑)

金曜の夕方に出発という事で打ち合わせがされていたのですが、私は仕事が押してしまい１人後を追う形でスタート会場に向かう事となりました。その後、ETCの休日割引が適用になるまでSAで待機していたogw-さん，果樹ゑさん，しまさんと諏訪湖SAで無事に合流ができ、3台の車を連ねてスタート会場に向かいます。
スタート会場には深夜到着。バイクを2台積んでいるogw-さんのステップワゴンは寝る場所が無い為、テントを張っていました。ところが、私のステップワゴンは1台積みだとベッドができるため、かなり快適。シュラフに包まって安眠できました。
※トランポでステップワゴンを考えている方！1台積みならタマ数は少ないですけれど、2列目がポップアップシートの車がお勧めです！

ちなみに、しまさんはAirtrekに530EXCを背負ってきました。



この530EXC、ゼッケンで分かる通り今年のモンゴルを走った車両をしまさんが手に入れたものです。タンクをノーマルに戻した以外、完全なモンゴル仕様です。

朝になって皆さん集まってきます。

そして、私は人生で初めてのコマ図貼り。国内とかWRCといった4輪ラリーはコマ図をバインダーに挟んでいるのですよ。

コマ図を巻き巻き。これだけで電動マップホルダーが欲しくなった私(^-^)

そして、ブリーフィング。注意事項を皆さんガムテープにマジックで書き込んでいます。これは聞いた事があったのですが、すっかり忘れていた自分。給油ポイント(コマ図とは違う道にいかなくてはならない)を念仏の様に繰り返して覚えます(泣)

さぁ、ETAP1のスタートです。私は3番目のスタートとなりました。
コマ図を巻きながら、慣れないICOを操作します。4輪ラリーと違って、OD(距離補正区間)がないので、走りながらトリップメーターのズレを補正しなくちゃなりません。補正を計算しながらルートをたどっていると、ゲートがあります。1番手スタートはogw-さんなので、ゲートは誰かが通った形跡が無いといけないのですが、誰も通った形跡なし。コマ図の情報と現地の様子は合っているので、「ここはGo!だ！」と思い始めたところ、ogw-さん達がやってきました。なんかもうミスコースしたらしいです(笑)

ここから林道に入ります。程良くフラットなダートで気持ちいいです。最初はおっかなびっくり走っていましたが、(たぶん20km位はあるダート)後半は慣れてきて、自分なりにペースを上げて快走します。まぁ、それでもブレーキングでバイクが暴れ、崖落ちまで50cmというのが何回かありましたが(笑)

ダートの次は、山間部のターマックセクションです。峠小僧よろしくガンガン走ります！
しかし、それは右コーナーでやってきました。決してオーバースピードという程でもなかったのですが、リアのMT21がツツーっと滑り始めました。フルカウンターで30m程滑っていき、アウト側の土盛に当たってやって止まりました(笑)「すげー！ボリス・シャンボン見たいなドリフト(?)」と１人感動し、全然懲りる事無く再びターマックをカッ飛ぶ私。馬鹿です(笑)

しばらく走ると、「あげパン屋」とコマ図に書いてあります。これは立ち寄ってみましょう。パン屋さんに着くと、先着の方が何名かいます。ogw-さんに聞いてみれば「俺が買った時はまだ在庫があった。あとから来た客が買い占めて行った」との事。そう、揚げパンはないのです。しょうがなく、コーラを飲んで糖分だけ補充。後からも続々エントラントがやってきますが、私はオンコースに戻ります。

2本目の林道では、こんな景色が！



文化遺産です。結構観光客で賑わっていました。

そんな綺麗な景色を見ながらダートに突入した途端、左コーナーで転倒しました。
36才でバイクに乗り始めてから、先日のツーリングで失速して足が届かずボテゴケはした事があったのですが、今回はフロントが逃げてマジな転倒です。怪我はなく、左のハンドガードが曲がっただけで済みました。祝初転倒！(笑)

その後もダートとターマックを織り交ぜてコースは進んでいきます。ただ、段々ガレガレなダートに・・・
コマ図には「辛いか？エマージェンシー封筒を開いてビバークに帰ってきても完走扱いとする」と書かれていますが、ブリーフィングでエマージェンシー封筒を貰っていません(笑)ついでに、戻っても今来たガレガレの道を戻るだけで、オンコースには戻れないし(エマージェンシー封筒ないから)、進むしかないのです！(爆)

今日はSSが1本あります。トライアル風に設定されたセクションで減点を競うものです。



下見中の皆さん。ここがちょっとした上り。
私は相模川クリーンアップトライアルでトレール車のトライアルを少し経験していますので、特になんて事無いセクションです。ラインもすぐ決められたし。ちょっとした上りと、丸太越えがある位です。
トップバッターのKさんがBMWのHP2で挑んだところ(youtube)。
3番手で私はセクションインしました。ちょっとした上りの前にバイクの向きを変えた時、左足がシフトペダルに触ったみたいです。ニュートラルに入ってしまい、駆動力がなくなって足つき。その後は無難に丸太も超えたし、足つきが悔やまれる結果となりました(これがリザルトに大きな影響を及ぼすとは・・・)

ダートを抜けて、落ち葉が積って濡れた下りのターマックで度々滑るのを確認しながら(翌日の前兆)、給油そしてビバークへ向かいます。お昼スタートで、マキシマムタイムは6時間でしたが、皆さん午後5時にはビバークに到着しました。

ビバークはコテージです。そして、夕食(鍋とうどん)は宴会場で。うーん、豪華です！



生ビールもついていたよぉぉぉぉぉ！(^-^)

その後はコテージに戻り2次会が始まります。皆さん持ち寄ったお酒とつまみを肴に、ラリーの話題で盛り上がります。そこで分かった事。今回のラリーは13人がエントリーして走っているのですが、私を含めた3名が初ラリー。13人の約半数がモンゴル経験者。のりおラリーは懐が深い。。。ですよね？(^-^)

翌朝、朝食後に順次スタートしていきます。私も順調に走っていました。今日のSSはタイムトライアルです。
SSをスタートして、400?500m程離れた場所にあるバケツに、受け付けで貰った自分のプレートを投入し、Uターンして帰ってくるタイムを競います。速い人で1分50秒前後，だいたい2分程度で帰ってくるみたいです。
さて、私のスタート。コースに出て見れば、残雪が溶けた様なヌタヌタな道です。開けられねぇ・・・
プレートの投入は無事にできたのですが、タイムは2分20秒で11番手。ダメダメです。ogw-さんにキロ30秒は離されている計算です(笑)

SS終了後は長めの良い林道を走ります。と、道の途中でogw-さんが休憩しています。一緒に休憩していたら、鬼教官ぶりが・・・
「麗毘呼★零震愚の特訓。ダートが終わるまでスタンディングで走れ！」との事。後ろでogw-さんの監視付きです(^-^)
ヒーヒー言いながらスタンディングで走っていたのですが、とある左コーナーで事件は起きました。フラフラとはらんだ私は、そのまま林道の側溝に落ちました(笑)側溝からの脱出にはフロントアップだ！と鬼教官は言うのですが、私はできませんでした・・・結局、ogw-さんにバイクを出してもらいました。

いい加減な生徒に飽きたのか、ogw-さんは先に行ってしまいました。その後もスタンディングで走っていたのですが、足はパンパン。ターマックに出た時はホッとしたものです(笑)

しかし最後の事件が・・・路肩には落ち葉が積り、濡れたターマックの下りで起きました。昨日もターマックでMT21が滑るのは分かっていたので、注意はしていたのですが、ブレーキングも何もしないストレートでリアが流れだしました。「側溝はないよなぁ？」等と先ほどの事を考えていたら、今度はフロントが落ち葉に乗り、そのままハイサイドを食らった様な形で転倒しました。バイクに足が挟まれてもがく事、約1分。やっと脱出し、バイクを起こして破損状況を確認します。とりあえず、右のチタン製ステップが割れた位であとは大丈夫な模様。あとコマ図をいくつか残すだけだったのに・・・ターマックでは原付以外で人生初転倒です(笑)

その後、無事にゴールして結果発表。先にも書きました通り、比較的無難にトライアルセクションをまとめたので、タイムアタックセクションの成績が悪かった割には7位/13人中でした。

初めてのラリーでしたが、とても楽しかったです！
エンデューロやモトクロスとは違って、ラリーのフォーマットが私には合う見たいです。コマ図を追うのが基本ですが、必ずしもコマ図が正しいとは限らないので、常に周囲に注意を払って走る。ダートやターマックでも私の様な遠征組はコーナーと言っても一期一会な訳で、瞬時に自分が走れる所をトレースしなくちゃならない。これが凄く面白いです。

来年は草ラリーのシリーズ戦といった話も宴会ででていましたので、ますます楽しみになってきました！