Blogの更新が滞っていましたが、6月20,21日に山形県で開催されたサンシャイントライアルにオブザーバーとして参加してきました!


SANY0709.JPG

ちょっと長いので、続きは以下で・・・

今回で25年に渡る間、開催されてきたサンシャイントライアルが最終回となってしまいます。

私がこのイベントを知ったのは、数年前。モトショップ・ストラーダさんのサイトを見ていた時です。ツートラ(ツーリング・トライアル)としてはイーハトーブが有名ですが、このサンシャイントライアルはトレッキングクラスがあるので、当時所有していたスーパーシェルパでもエントリーできます。
そして、開催地の街の方にも親しまれている事などが書かれており、大変興味を持ったのですが・・・開催地は山形。「ちょっと参加!」というには、私の住む神奈川県からではかなりの距離があります(トランポ持っていないし)。

でも今回で最終回。是非とも出たいと思いましたが、同様の方が大勢いらっしゃった様子で、私は参加申し込みに間に合いませんでした。
ちょっとブルーな気持ちになっていたのですが、サンシャイントライアルのサイトでは外部オブザーバを募集しています。トライアルのオブザーバの経験はないのですが、相模川クリーンアップトライアルでオブザーバの概要は理解しているつもりです。走ることはできませんが、最終回となる今年、裏方の初心者でも役に立てればお手伝いをしてみたい!と思い、外部オブザーバに登録しました。

土曜日に開催されるトレッキングクラスで登録をしたのですが、事務局からは翌日開催されるパラダイスクラスの依頼も届きました。ちょっとビックリしましたが、お願いされた以上、お断りするのもなんですので、両日参加する事にしたのです。
ところが、サントラの前日までは本業の展示会で拘束されていました。金曜日の展示会が終わって撤収作業がおわり、簡単な打ち上げに参加して課長を自宅まで送り届け・・・帰宅したのが午前0時。サントラの案内では「浦和から高速を使って4時間半位」と書かれていたので、なんとかなるだろうと準備を進めたのですが、肝心な事を忘れていました。自宅から浦和まで1時間はかかるのです!という事は、5時間半はかかる訳で・・・準備が終わって出発した午前2時の段階で遅刻はほぼ確定です(泣)できるかぎりハイペースで走っているつもりなのですが、福島県内で小雨に降られペースダウン。ついでに米沢で国道を反対方向に走ってしまい、宮城県まで行ってしまうミスコースをしでかしました。。。

結局、会場に到着したのは午前8時ころ。2時間半の遅刻です。スタッフの方に謝り、仕事を割り振ってもらいます。仕事を割り振って貰うまでの間、大会本部にいたのですが、いろいろな方に親切にしていただき恐縮するばかりです。

ちなみに、これがオブザーバの3種の神器。

SANY0705.JPG

支給されたサントラTシャツ2枚と、MOTULの帽子。あとは購入したブルゾン。これにオブザーバのネームプレートを首から下げれば、とりあえず初心者オブザーバもそれっぽく見えます(笑)

それでも午前中のセクション(川渡りと坂上りのセクション)におまけとして参加させていただくことになりました。ここでは、トレッキングのAクラスの方にラインを指示し、オブザーバとしての見習いをさせていただくことになりました。
ここではいろいろ有名な方を見ましたよ!FRM誌のミカミ編集長やスト辺さん、AD/tacさんに小林直樹さんといった豪華な面々です。また、私をサントラに誘っていただいたKovさんともお会いする事が出来ました!

他のオブザーバの方と楽しくセクションを終了する事が出来て、撤収作業をしランチコントロールでお昼ご飯を頂きます。この時もミカミ編集長とお話しさせてもらって楽しかったですよ♪

ランチコントロールの撤収作業後は翌日のランチコントロール設営作業をお手伝いしました。
ここでビックリしたのはスタッフの方がランチコントロールの場所としていた公民館を実に綺麗に掃除していたのです。参加バイク置き場もゴミ拾いを積極的に行っているのには感心するばかり。

SANY0704.JPG

ここまでで私の受け持ちは終わりです。Kovさんと自転車トライアルのデモを見たり、大会本部の様子を見学したり。オブザーバミーティングにも参加して夕食を頂き、あとは実質自由時間となりました。
いつも相模川クリーンアップトライアルでお世話になっている戸祭さんがいらっしゃったので、いろいろとトライアルのオブザーバの心得等をお聞きしました。

夜も更けてきた頃、戸祭さんにくっついていたらスタッフの千葉さんが開設してたChi-Barという露店バー(?)でお酒を頂く事ができました。いろいろなお酒のお話を聞く事が出来たのですが、途中から馬場代表も合流してのちょっとした宴会に(笑)

SANY0708.JPG

馬場代表の弾き語りを聞く面々。

事務局の好意で大会本部の和室で寝てもよいよ!との事でしたが、皆さんまだ起きていらっしゃるご様子。私は貫徹明けでお酒が入っているのですぐに寝る自信があります(笑)それはちょっと申し訳ないので、施設の中をウロウロしていた時に発見した更衣室でちょっと時間を潰そうと床にゴロンとしたら、iPodの曲を2曲も聞くまでもなく落ちました(爆)で、そのまま朝まで良く寝ましたよ(^-^)

明けて日曜日。早朝はかなり強い雨が降ったようですが(私は爆睡していて気が付かない)今日はパラダイスクラスの競技が行われます。私のセクションは9時集合だったので時間が多少ありましたから、スタート等を見学。

SANY0710.JPG

Multiplex等でもお馴染みなMC恩田さんのインタビューを交えながら選手はスタートしていきます。
この頃は雨が止んだものの非常に濃いガスがでていました。

SANY0712.JPG

大丈夫かなぁ・・・

ところがサンシャインマジック!我々のチームが会場を出発する頃にはガスもなくなり日がさしてきたのです!
私の受け持ちは沢の中に設営されたセクションだったのですが、蒸し暑い事(笑)

さて、セクションに選手が到着し始めました。ここからオブザーバのお仕事開始です。
トライアルの採点方法は簡単です。足を着いたら1回につき1点減点(3点減点がMAXです)。転倒やエンスト,後退は5点減点です。ところが、実際の競技になってみるとこれがなかなか難しい。何処まで厳密に採点するのか?減点が定かではない場合は選手が有利となる様にとのことでしたが、このさじ加減が本当に難しい。ペアを組んでいただいた塩田さんはイーハトーブ等にも参加される経験豊富な方なので、だいぶ助けていただきました。その中で一番難しかったのはセクションの終盤までクリーンできていて、最後にバランスを崩し、「死に体」の状態でセクションアウトした人。転倒前にフロントホイールがセクションアウトしていればクリーンで減点0ですが、セクションアウト前に転倒していれば減点5です。実に微妙な判定ですが、減点が5点も違えば順位も大きく変わりますから、選手も必死です。でもペアを組んでいた塩田さんの冷静かつ説得力がある判定で転倒という事になりました。こういうキチンとしたジャッジメントは経験がないと難しい事を実感。

それでも受け持ちのセクションを無事に終えてランチコントロールでご飯をいただき、午後は20セクションの応援にでかけました。これも楽しかったな!

さて、全車ゴールのあとは結果発表、表彰式と続きます。

SANY0714.JPG

表彰式の模様。

そしてメインスタッフの挨拶。

SANY0715.JPG

この頃は感極まっていた馬場代表。

SANY0716.JPG

サプライズで、ライダーや付き添いの人が作るアーチの中をメインスタッフが通るというもの

SANY0717.JPG

お返しにスタッフが選手を見送ってくれました

SANY0718.JPG

終わっちゃいました。25年の歴史を持つサンシャイントライアルが終わっちゃいました。
沿道でライダーを応援してくれる住民の方々、本当にいました。
コース設定で地権者の方と揉めても、必ずお友達になって翌年からは協力してくださるそうです。
競技中におきた不測の事態にも、大会組織として統率されていながら各自の的確な判断で行動されているスタッフの方を沢山拝見いたしました。
私の様な何処の誰とも分からない者でも暖かく迎えてくださるスタッフの方々に感激しました。2日目ともなると私の顔を覚えていただいたスタッフの方から積極的に話しかけてくださいました。ありがたかったです。
莫大な労力とエネルギーをかけて開催していた事の片りんを垣間見ました。

ライダーとしてだけではなく、こういう形でもモータースポーツに関われる事を再確認しました。約420名のライダーを迎え入れ、スムースな進行で楽しい大会となった(であろう)動力源ともいえる約120名(外部オブザーバ35名含む)のスタッフ。
素晴らしい経験をさせていただきました。

走らせてくれて、ありがとう。大会のテーマですが、私から。大事な事、教えてくれてありがとう!