大分は中津市のファミレスでMiss.Sとご飯を食べた後、再び、関門国道トンネルを通り下関まで一緒に戻ってきました。ここでそれぞれのツーリングに戻ります。
Miss.SはR9を辿ってまずは米子を目指すそうです(かなりあるぞ・・・)。Miss.Sと分かれたあと、私は復路のルートを決めてないのでルートの検討を始めます。

往路と同じ山陽経由もありますし、賀曽利さんの本に「距離はあるけれど速い」と書かれていた山陰経由もあります。しばし地図を眺めていましたが、漠然と「違う道で帰ろう!」と決めます。
普通ならMiss.Sと同様にR9を辿るのでしょうが、たまたまGPSの画面にR191の文字が見えたので、そのままR191に乗ります。

非常に気持ちよい道です、明るければ(笑)

真っ暗です。水銀灯どころか、民家も何もない場所が多々あります。シェルパのライトが照らす範囲には道路のラインとガードロープしか見えません。時々波の音が聞こえますので、すぐ脇は海だった様です(爆)
それでも気持ちよく走れたのは、コーナー毎に看板があって、「半径=***m」という表示があるのです。これさえ見落とさなければ安心して走る事ができます。
※この看板ですが。R191とR9で日本海側の主だった所では数百キロに渡りほぼ全てにありました。
ラリーでコ・ドライバーにペースノートを読んで貰う感じがわかりましたよ(笑)

やっと人の気配があったのは、だいぶ行った所のローソン。オアシスを見つけた心境で飛び込みます。
ブドウパンをかじり、缶コーヒーを飲んで暖まりながら地図を眺めていると、1台の軽ワンボックスが止まりました。下りてきたオジサン達から「何処に行くの?」と聞かれます。「下関から神奈川まで帰ります。昨日一日かけて下道で来たんですけどねぇ・・・」等と話をしたら驚かれましたよ。「わざわざ下関まで来て、とんぼ返り・・・へぇぇぇ」と。いや、驚かれたというより、呆れられたというのが正解です(笑)
オジサン達は釣りに出かける途中だそうで、しばらく釣りの話で盛り上がりました。

その後、寒さに震えながらも萩を経由します。高校の修学旅行で来たっけなぁ。

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萩城ではなく、何かの施設のところにあったお城(笑)

萩を後にしたのは良いのですが、時々襲ってくる猛烈な睡魔と闘っていました。道の駅「ゆとりパークたまがわ」で仮眠をとりたいと思うのですが、寒くて挫折(笑)。再び走り始めたのですが、睡魔に耐えきれなくなってしまいます。前日の起床後、約44時間でLevicoの電池がきれかけました。ようやく太陽の力を借りてベンチで寝たのが「ゆうひパーク三隅」でした。こんな景色を見ながら爆睡(← 寝てたら見てないやん!)

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眠さから復活後もひたすら山陰道を走ります。一応、ここまで来たら寄っておかないと・・・な場所。ここも修学旅行以来。

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もうすぐ神無月(いや出雲大社だから神有月か?)ですからね、至る所に各地の神様がやってくるのでしょうね。

そうそう、イベントがもう一つ。これ!

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讃岐うどんです(笑)
割り箸のあたりを見て頂ければお気づきの方もいるかと・・・
そう、これはローソンの店内で食べる事ができました。なんでも「LAWSON CHUBO(ローソン厨房?)」というものらしく、店内の一角に椅子とテーブルが用意されています。うどんを注文すると、奥の厨房で作っていました。
※どうも冷凍うどんみたい。作っているところを覗いていたら、ビニール袋にいれたうどんをシンクに置く時「どさっ」ではなくて「ごんっ!」という音がしていたし(笑)一緒に注文した天ぷらも「いかにも」な見栄えなのですが、うどん共々食感や味は思ったより良かったですよ。

本場四国で讃岐うどんを食べてきたMiss.Sに対向して、山陰のコンビニで讃岐うどんを食べた私。「コムスメに勝つ」ではなく、「コムスメに並ぶ」ことすらも困難な現実に・・・(鬱)

その後もR9をトコトコと走り、やっとたどり着いた京都の地。ここで、当初の予定になかった高速道路を使う決断をします。下関から京都まで休憩を取りながら22時間かかりました。ここから下道をガンガン走っても約半日。そこまで頑張って事故でも起こしたら大変です。
ここは大人らしく、「えーぃ、数千円で安全を買うぜ!」という理論を構築します。最寄りのコンビニで寒さ対策を施し、高速へ突入。

確かに安全ですよ。飛び出してくる歩行者も居ないし、対向車もまず気にしなくて良い。
ですが、普段バイクに乗っている時に私が高速を使わない理由に嵌ります。

「単調すぎて面白くないっ!」

言い換えれば、あまりにも単調で睡魔がやってきます。これは辛い!
さらに、今回のシェルパは相模川のクリーンアップトライアル仕様のままですので、Fスプロケを13Tに落としたままです。街中は快適なのですが、高速はどうしてもエンジンの回転数が上がるので、疲れます。
遅そうな長距離便のトラックをみつけ、後ろにくっついて引っ張って貰います。

それでも眠くなるのと闘いながら、頻繁に休憩を挟みつつ富士山を拝む事ができたのはとっても日の出後でした(笑)

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ヨタヨタ,ノロノロと走り続け、ようやく川崎の自宅に帰り着いたのは下関出発から32時間後でした。さすがに高速を使っても、休憩が多いと時間はかかりますね。

それでもひとまず下関(+α)まで無事故で往復できたのは良い経験でした。また、体力の低下を実感する旅でもありましたが・・・(爆)

もう一回、川崎-下関の一気走りやるぞ! 

そう、次回は完全下道での往路24時間,復路24時間,できれば往復で48時間以内という目標にしたいと思います。ふふふ、ちょい馬鹿オヤジはとまらねーぜ!