横向いて走るのが好きな私。
実車では怖いのでゲームではさんざん振り回す私。
そーいえば、シェルパを買う時も「Multiplexのスライド凄かったなぁ」とDトラが対抗馬だった私。

4輪のドリフトは怖いので(いや、ぶつけると懐が痛むので)、「バイクだったら部品代も安いしぃ」なんて考えていた去年の秋。30過ぎのオヤジは「転ぶと体が痛い」という事をすっかり忘れていたのだ。さらに、運動神経に反射神経も決して優れているとは言えないのだから、ドリフトなんでできる訳がない。

が、こんな私でもターマックでドリフトができた(できてしまった)事があるのである。いや、正確には「ドリフトになってしまった」という方が的確であろう。

例1・通勤時の右直角コーナー
家から当時勤務していた会社までむかう道筋に、右直角のコーナーがある。
交差点を左折して、100m程進んだところに立ちはだかる右直角コーナーなのである。
実は、とある事情でとてつもなく慌てていた私は、いつも通る道なのにこの右コーナーの存在を忘れていたのである(笑)
大抵は手前の交差点で信号に引っかかるので、発進から3速までシフトアップ後に減速というシーケンスで曲がるところなのだが、当日は慌てていた上に信号が青であったため、交差点を2速でクリア。その後4速まで入ってしまったのである。
ふと気が付けば直角コーナーの壁(本当に民家の壁がある)が迫ってくるのである。明らかにオーバースピードでの進入になってしまった訳である。
教習所には10数年前に通い、その後スクーター生活だった自分にはリアブレーキという文字は文字でしか存在していない時代であった。そんな時代を生きていた自分は、Fブレーキを目一杯にかけ、即座にシフトダウンを敢行した訳だが、慌てているが故に4速から一気に2速に落とし&クラッチをつないでしまったのである。
Fブレーキが効き、加重が前にかかったところでリアがホッピング状態となったのは想像にたやすい。こんな状態でも迫り来る壁を避けるべく車体は右に寝かせていったのだから、当然リアは滑るのである。
普通はここで「キャー」と叫ぶところであるが、慌てている自分は出口方向が見えるなりいつも通りスロットルを開けてしまったのである。
幸運にも何にもぶつかることなく、かつ、スロットルを開けたおかげで(たぶん)綺麗なドリフトを実行してしまったのである。

例2・とある交差点にて
とある割と大きな信号。右折レーンを走ってきた自分は、右折の信号がかわりそうと更に加速して交差点に進入してしまったのである。
その後は例1と同様に、オーバースピードに気づきシフトダウンでホッピング・・・というパターンに陥り、弱カウンターのドリフトを世間に見せつけてしまったのである。

これらは決して運転者の意図したものではない。あくまでも技量不足により陥ったものであり、運良く転倒もせずに済んだだけの事である。
最近では大型免許を取るべく教習所に通ったおかげで(少しだけ)リアブレーキを使う事を覚えた事と、安全運転を心がけるようになっているので上記のようなドリフトを披露する機会はなくなったと言っても良い。
しかし、VFR氏やバイク屋のツーリングに出かけると、そのペースについていくためが故にリアブレーキのロックによるブレーキングドリフトが発生している事は公然の秘密である(笑)
あの立ち上がりについて行くには進入で詰めるしかないじゃん! <->