携帯電話の不感地帯で起きた悲しい出来事
北海道のオホーツク管内滝上町で悲しい死亡交通事故がありました。車にはねられた男性を運ぶ救急車要請の連絡がうまくいかず、救急車の到着が遅れたそうです。救急車の到着が遅れた原因は携帯電話の不感地帯で、不運にも数分前に近くで起きた別の物損交通事故と情報が錯綜したためとの事。
現場周辺は約22kmに及ぶ携帯電話がつながりにくい不感地帯の中ほどの様です。その為、午後4時前という時間でありながら連絡がうまくいかなかったとの事。先ほどGoogleさんの衛星写真を見てみましたが、確かに山と牧場の様な場所だけで、近くにまとまった民家等はなさそうですね。
これが交通量が少ない夜間で、後続車等に近隣の民家等まで連絡をお願いできない夜間などは更に連絡ができないこともあるでしょう。
※そういえば北海道ツーリングへ行く前に、経験者の方から「街中以外は夜に絶対走るな」とキツくアドバイスされました。野生動物が多い北海道で、道路に出てきた動物との事故が多いのと、事故が起きた際には連絡が取れないことが多いからと。
北海道では他にも不感地帯が多々あり、基地局の設置を希望する声があるそうですが、携帯電話事業者も費用負担の問題などでなかなか進まないそうですね。
北海道だから・・・という事ではなく、ほかの地域でも国道の不感地帯は結構あります。
私の経験では東北や上信越,中部や関東と何度も走ったことがある場所でも国道で数km程度の不感地帯は意外に多いものです。一例では埼玉の東松山~深谷の辺りは関越道(ここは非常電話があるけれど)やR254は何か所も数km規模の不感地帯はありますし、R413の道志みちも不感地帯がポツポツありますよね。箱根近辺も多いし。
勿論、基地局が各地に増設されて不感地帯が減ることが望ましいのは誰も異論がないはずです。とはいえ、民間企業に採算割れをしてまでインフラ整備を求めるのも難しいのも事実ですね。
とはいえ、直接のインフラではないですが、大雪で連絡が取れずに凍死してしまった親子の事故をきっかけに、携帯電話の位置情報をもっと活用できるようルールの改正が進んだ例もありますし、同様の事故をきっかけにインフラやルールが少しずつでも改善される事を望むばかりです。
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