ハイブリッド車は本当に懐にエコなのか?(^ ^)
何かのコラムで家計に対してハイブリッド車は本当にエコなのか?と書いてあったので、マネをして計算をしてみました。
通常のガソリンエンジンとハイブリッドの両方がラインアップされている車種はそれほど多くないのですが、ここもコラムのマネをしてホンダさんのフィットで計算してみます。
動力性能とかを考えると、ハイブリッドのFFと1.3リッターのFFでの比較がよさそうです。1.5リッターはちょっと走りに振っていますからね。
まず、ハイブリッドのFFのカタログ燃費は36.4km/Lです。通常のガソリン車は26.0km/L。リッターあたり10.4km違う事になります。
一般家庭で年間1万km走るとして、ハイブリッドが消費するガソリンは約245リッターです。ガソリン車は385リッターと、その差は139リッターになります。今日現在、私の家の近所でレギュラーガソリンの価格は160円/リッター位ですから、年間での差は22,240円ですね。
さて、車両価格です。ハイブリッド車の車両価格は1,681,714円だそうです。対するガソリン車は1,301,142円ですから、車両価格の差は380,572円になります。これを年間のガソリン代の差額で割ると・・・約17年かかる計算になります!(^ ^)
普通はそんなに乗らないですよね?つまり、家計の負担だけで考えれば懐にはエコじゃないのです♪
車両のグレードなどによっても車両価格は変わりますから、あくまでも一例ではありますけれど・・・ね。
そうそう、ハイブリッドに積んでいる走行用のバッテリーですが寿命があります。携帯やスマホのバッテリーに寿命があるのと一緒です。年間1万キロの走行で17年=17万キロですから、バッテリー交換は必須でしょう(バッテリーを交換しなくても走りますが、モーターの駆動が無くなるので燃費は落ちるはずです)。ハイブリッド車のバッテリー交換が幾らかかるのかは詳しくないのですが、トヨタさんで販売している同クラスのアクアでは15万円ほどかかるらしいです。すると、実質的な車両価格の差はもっと広がるでしょうね。
※バッテリー交換費用の問題なのかは分かりませんが、初代プリウスって見かけませんよね?バッテリー交換をしないで売却→そのまま海外かな?同年代の他の車は沢山走っていますから。。。
ハイブリッドではないですが、ガソリン車よりも燃費が良くて燃料代が安いディーゼルエンジンでも似た様な事が言えそうです。ハイエースのSuperGLあたりだと、車両の価格差が60万円位ありますからねぇ?
つまり、ガンガン走るようでないと、実はあまりエコではないぞっ!という事ですね?
もっとも、「ハイブリッドの促進を応援する」という心意気でハイブリッド車に乗るのはアリですし、「少しでも排ガスを減らしたい」という意味でハイブリッドを選ぶのもアリです(もっとも、生産時に部品や工数が増えていて、その分エネルギーを使っていますから、どの程度の節減なのかはちょっとグレー)。
こう考えると、ノーマルガソリンエンジンの進化の仕方って本当にすごいですね。
※私の乗っていたフィットと現行モデルのフィットを比べると、パワーは86ps(確か)→110psで、燃費は23.1km/L→26.0km/Lですよ。パワーが上がって燃費が良くなっている・・・
お財布へのコスト計算お疲れ様でした!
これに製造から廃棄までの「トータル環境コスト」というを併せて考えた場合、ハイブリッド車両はとても厳しいという試算もあるんですよ。
いっそのことハイブリッドで超パワフル、鬼トルクというスポーツ「だけ」を考えた提案ってもあっていいんじゃ?
環境というエクスキューズを一切しない純然たるスポーツ・ハイブリッドってのもあって良いんじゃないかなー。
どもども。
最終的には水を原料にした燃料電池車が理想だと思うのですが、その為のデータ取りとしてハイブリッドには頑張っていただかなくてはなりませんね(笑)
なかなか環境を謳わないハイブリッドは大手メーカーでは難しいかと思うのですが、スバルのXVがそちらの方向に振ったみたいですね。
フェラーリとかポルシェみたいなメーカーはともかく、普通の人が買える一般向けの車を作っているメーカーだと、スバルとかSkyActiveのマツダが面白いかもしれないです。
トヨタ本体や日産は勿論、ホンダでもちょっとリスクがある事を(諸事情があるとはいえ)できるメーカーって、意外に強いと思うのですね?