えっと、Perfumeのプロデュースと作詞作曲を手掛けている中田ヤスタカ氏のお話です。
実はですね、今回のCDで狙ってはいないと思うのですが、凄い事をやっているんですよ。

1999年位からCD等から音楽をPCで吸い上げて、データファイルにするのが当たり前になりました。iPod等もそうですね。とても便利なのですが、ひとつ問題を抱えていたんです。
それは、不正コピーの問題。

以前のテープ等ですと、ダビングをする度に音質は劣化していきますのであまり気にも留められていませんでした。ところが、ディジタルデータになると音質の劣化が起きないので、いくらでもコピーが出来る様になってしまいました。
これに対抗して、レコード会社はCCCD(Copy Control CD)等でコピーを防ぐことに躍起になっていましたね。
まぁ、「不便」という声が多くて、事実上の撤廃になりましたが。

以前ですと、不正コピーはアングラなもので、Winny等で流通するだけだったのですが、最近新しい問題が起きていたんです。それは、YouTube等の動画サイトにアップされた楽曲をダウンロードしてディジタルオーディオ・プレーヤーに入れて聞くという事が広く行われる様になってきたんです。その為、YouTubeなどでは著作権に引っかかりそうなアップロードはガンガン警告メールがいきますし、レコード会社や放送局の要請でコンテンツが削除されたりもします。

ここからが本題。
中田ヤスタカ氏が何をやっているのか?というと・・・「CDじゃないと本当の音が聞けない音作り」なんです。
数年前にインタビューで「打ち込みの音はチープ。だけれど、これが一番圧縮に向かないんです(笑)」と答えていたそうです。そう、MP3とかiPodのAACなんかは原理的にCDより音質が劣化するのです。
ところが、最近は気にならないくらいまでCDをデータ化するCODECというソフトのチューニングが進んでいました。

ところが、今回の3人娘の新曲はですね・・・あまりにチープ過ぎて(?)、YouTubeのPVとCD音源の音が全然違うんですよ!とにかく低音のでかたが全然違う。
これが話題になっていて、iPodで聞いていた私もCD音源を聞いてみたのですね。で、ビックリしました!
オーディオマニアではない私でも、YouTubeの音とiPodの音は全然迫力が違うのが分かりますし、CDはもっと凄い。私でも気になる位に違うんです。

元々PerfumeファンはCDを買うので、不正コピーにどの程度効果があるのかは別として、技術でコピーを防ぐのではなく、「本当の音を聞く為にCDを買ってもらう」という事になっているらしいです。
これ、狙ってやっていたら凄いよな?(^-^)