私の経歴はハードウェアの設計者として始まったのですが、実際に経験を得る事が出来たのは現場です。
自分が開発に携わった製品で、自分の工場にあるときは何とでもいえます。「H社のI/Fが悪い」とかね(^-^)
でも、私は入社1年目から一人で現場に出されました。相手の企業は技師長とかでてきますし、応対してくれるエンジニアも20年選手ばかり。そんな中で、ひとり援軍もなく自分の知識と経験をフルに発揮して対応する現場は最高のOJT環境でした。

その後の会社でも現場には出続けました。今の会社でも障害対応という名目ですが、現場に行っています。
製品の開発者ほどピンポイントに詳しくは無いのですが、今までの経験と知識で客観的に時としてピンポイントに原因を探って収拾させる現場の醍醐味ってたまらないですよ(笑)
たぶん、うちの会社で端末の開発をやっているエンジニアより、ある面はよっぽど私の方が詳しいですよ!

そういえば、この前見たNISSANのCM。最後にカルロス・ゴーンさんがこんな事をいうのです。
「We are strong GENBA」

ゴーンさんと言えばコストカッターの異名を持っていて、確かにNISSANの工場をいくつか閉鎖しましたけれど、反面、現場にも良く足を運んで一担当者の意見でも吸い上げていたようです。

製品が作られて、市場で揉まれてブラッシュアップする。その過程で必要なのは現場力。それを信じて頑張ります。