北朝鮮のロケットだかミサイルだか。
技術的にはミサイルとロケットって違いは無くて、積み荷が違うだけなんですね。

で、日本国内では「なぜ落とさないのだ?」という声が多数です。勿論、私も心情的にはその通りです。
ただ、難しいのが「ロケットだ」と言っているところ。米軍も軌道上に何か物体が投入されたのは確認している様です。

日本国内の、それも人が住む陸地に何かが落ちてくるのならばこれは当然全力で排除しなくてはなりません。ところが、今回は予告されていた落下予想地点をはみ出す事なく、1段目や2段目に3段目の部品は落ちているらしいですね。更に、軌道上に何かが投入されています。
どんなに建前であり、実際はどうであっても、被害が無くて手元に証拠が残らなければミサイルと言い切る事は難しいですね。これを撃墜しちゃうと「平和利用のロケットを撃墜した」と、北朝鮮に口実を与える事になりかねないです。だから、個人的には今回撃墜しないでキチンと軌道を追跡できたのは正しい判断だったと思います。
※以前は追跡できなかったですらね。

北朝鮮の肩を持つ気はサラサラないのですけれど、アメリカは中東で「大量殺りく兵器あるある!」と言っていて、実際は見つからなかった事もあります。この時はその前に圧倒的な軍事力で抑え込んじゃいましたけれど、抑え込めなければアメリカをはじめとする国々にとってとっても不利に状況になっていました。
どんなに正しいと思っていても、現実の裏付けが無ければドンドン不利になっていくのは明白ですから、もう少し情報の精度を上げないといけないのでしょうね。

これに引き換え、中国当局の飛行機が領空侵犯をして、警告に対しても「中国の領空だ」と言い切った事は明らかな挑発で確信犯。幸いにも、当局の機体とは言っても武装した機体では無かったですからまだ良かったですけれど、これが武装した機体であれば、警告で従わなければ撃墜。これは常識です。
しかしなぁ、ここまで露骨に挑発行為にでるんだ。