なかなかTV等で観戦する事が出来ず、新聞とネットのニュースで結果を知る位のオリンピックでしたが、私としてはとてもすがすがしい大会でした。

アーチェリーのメダル獲得にも驚きましたし、競泳陣の層の厚さにもビックリしました。北島選手が個人種目でメダルを獲れなくても、一緒に組んでいた選手たちが「北島さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」というのは名言ですね。
ボクシングやレスリングもそうですし、フェンシングやバドミントン,アーチェリーといった、普段はあまり見かける事もなく、強化費や遠征費も大変だったであろう競技に光が当たった事は嬉しいです。

メダルには届きませんでしたが、馬術の法華津さんは71歳でまだ現役。それも1964年の東京オリンピックから連続出場でギネスの認定ですから素晴らしいです。ギネスと言えばホッケー女子の加藤選手も。おめでとうございます!

とにかく記憶に残ったのは、女子サッカーのなでしこ。その強さもそうですが、とにかく試合に真剣に取り組み、楽しんでいる姿が印象的でした。決勝でアメリカに敗れはしたものの、試合後宮間選手がピッチから引き上げてくる時には、アメリカの選手と肩を組んで帰ってきました。インタビューにアメリカの選手は宮間選手を讃え、深山選手もそれに応える姿は真のスポーツマンだと思いましたね。
ちょっと表彰式は浮かれていましたけれど(^-^)、試合直後の号泣の後にトレインを組んで表彰式に入場し、表彰台ではおじきのパフォーマンスを見せるなど、なでしこは本当にオリンピックを楽しんでいて素晴らしい。
なんでも、澤選手は今年前半に体調を崩していた時、アメリカのワンバック選手がわざわざ鹿児島で練習している澤選手のもとへ立ち寄り、「オリンピックで闘おう!」と励ましたとか。普段から認め認められてオリンピックと言う舞台で正々堂々と競う姿はメダル至上主義のどこかの国(なんでも判定に不服で1時間も座り込んだのだとか)とは違いますね。
アメリカとの決勝でハンドを見逃した誤審があったのでは?との記者からの質問に対して、佐々木監督は「何かありましたっけ?」と返した後に「審判をリスペクトする」と続け、記者を唸らせたとか。
監督も凄いし、選手も凄い。

日本の全ての選手が全力を出し切ったオリンピック。本当に素晴らしい大会でしたね。