今日、読売新聞の記事で「KDDIが約400種類のアプリを調査したら、そのうちの約4割で端末情報などを外部に送っていた」という記事がありました。

私、実働のスマホとかタブレットを持っていないので良く分からなかったのですが、これをインターネットの広告に置き換えると「なるほどね!」と思いましたよ。

最近、インターネットをブラブラしていて、画面に表示される広告が実に良く出来ているな!という気がしていました。と言うのは、たまたま先日ノートPCのHDDをSSDに交換したらどうなるのかな?と思って、いろいろ調べていたんですよ。それ以降、あちこちのサイトでSSDに関する広告が表示されるようになりました(^-^)
これって見事に追跡されているな・・・とある種の感動がありましたね。同じサイトなら、見た記録を残せるので「お勧め」として広告が表示されるのは良く知っていましたが(Amazonとかね)、最近は一見関係ないサイトでもリンクして表示されますからね。広告会社の執念を感じます(笑)

確かに今のネット環境は「無料での利用」が当たり前なので、何処からか広告による収益が無いとサイトを維持できないですし、広告主はより効果が期待できる掲載を求めていますから、この様になるのは理解できます。
私は性善説に基づいていますのであまり細かい事を気にしていませんが、ここまでくるとちょっと怖いなぁ。まだ広告位なら良いですけれどね。

最近、Yahoo!さんがYahoo!メールの中身をチェックして、内容を解析&それに見合った広告を出そうとして、総務省が動き始めたですよね?Yahoo!さんの言い分は、「GoogleのGmailがやっているのだから問題無し」と言っているらしいですが、それはやりすぎなのじゃないかな?と思います。
以前、CATV局でインターネットの接続サービスをやっていたので、事業免許を取得する際に「電気通信事業法」で通信の秘密を守る様に規定されている事を知っています。また、郵便も郵便法で規制されていますし、電波法でも同様に通信の秘密を保持するように定められています。
それが、電気通信事業者ではないYahoo!さんには適用されない様ですね。
※一応、総務省の「登録電気通信事業者一覧」で確認しましたが、やっぱり入っていないです。Yahoo!さんは「ヤフー株式会社」で、Yahoo!BBは「ソフトバンクBB株式会社」で別組織なんですよ。事業内容も広告事業とかだし。

でも、まだYahoo!さんのインタレストマッチ広告は良い方です。某Gというインターネットの市場調査会社は、「連続日記調査」という名前の調査をProxyを利用して行っています。Proxyを経由していますので、SSL等で保護されていない通信はすべて覗き見る事が可能です。考えようによってはYahooメールより悪質となる可能性があります。
※さすがの性善説なLevicoも、この調査方法を見て「こりゃ避けよう!」と思いました(^-^)

電気通信事業者のエンジニアは原理的に通信の内容を覗き見る事が可能です。勿論、暗号化されていればかなり困難(事実上は不可能)になりますけれども。ただ、法律で規制されていますし、忙しいのでよっぽどの恨みでもない限りは特定の人の通信を覗き見る事は不可能です。大量の通信の中から引っこ抜くのは大変なのよ(笑)
ただ、Yahoo!メールにしろ、連続日記調査にしろ、ピンポイントにそれも自動的に通信の内容を見る事ができますからね。それも、法律の規制がないところで。結構怖いです。