Facebookにも書きましたが、加筆修正して。

 【ロンドン=林路郎】15日発行の英誌エコノミストは野田首相に関する記事を掲載し、消費税率の引き上げを柱とする税と社会保障の一体改革が前進しつつ ある現状を「過去数代の自民党出身の首相の業績を足し合わせたよりも大きな仕事を成し遂げようとしている」と高く評価した。

記事は、ここ数年の首相が「かつての指導層にあった政治家の子孫ばかりが首相になることが多かった中で野田氏は予期せずその地位についた」と紹介。高齢化と経済縮小に苦しむ日本の再建が自分の仕事だと首相は自覚していると指摘した。

消費税率の引き上げ法案が成立した後に首相が解散総選挙に打って出れば野田氏率いる民主党は敗北が濃厚だが、「氏はそんなことはどうでも良いと腹をくくっているから力を発揮できる」とその覚悟を称賛した。
YOMIURI ONLINEより引用

私は民主党支持層ではないけれど、前の選挙で民主党に投票しちゃったのであまりとやかくは言わない。選んだ側にもそれ相応の責任があると思っているので。

消費税の引き上げが正しい唯一の方法とは思わないけれど、他に国の財務状況を解決できる方法の提示があまりないのも確か。根本的には無駄な歳出を削るのが筋なのですが、意外に難しいらしい(政治家の怠慢だけれど)。時間がかかりすぎ。これを待っている間にも国の借金は増える。
で、みんな反対で「先送り」しか言わない。これじゃ、何の解決にもならない。

例えば、最近の政権で一番まともだったのは小泉政権だと思っているのだけれど、結果として格差社会を生んだことは事実。だけれど、役人や企業だけではなく国民も「規制に守られてぬくぬく」とはいかないんじゃないかな。それこそ日本全部が沈む。
とにかく、小泉改革をやったから悪い面が見えてきたのは事実だと思う。残念ながら当時の(私を含めた)国民は支持したのだし、ある意味しょうがない。これから是正すれば良い。

私は理念として消費税の増税には賛成。ただし、食料品を始めとする日用品の無税化と、国と企業や団体との利権構造を壊す事が条件。また、増税分は社会保障に充てる事が大前提。

野田さんは「押し切る強さ(?)」という面では思ったより良い仕事をすると思う。ポッポ鳩山なんかと比べられるのが可哀そう(笑) イラ菅も浜岡原発を躊躇なく止めたりするしがらみのなさは良かったけれどね。