インフラ屋さんと言えば、大変なお仕事。設備とかサービスを普通に維持するだけ大変なのに、「普通が当たり前」な世界なので、何かあれば問題になる。

私はIT関係のインフラの仕事しかしたことが無いけれど、インターネットの需要が高まるにつれて電話やガス,水道と言ったライフラインと同じように扱われるようになってきた。
10数年前までは短時間のサービス停止があっても大目に見て貰えた(と、思う)。今では24時間365日、安定したサービスが求められる。短時間でも障害があると大変な騒ぎ。

勿論、私もそうだし多くの同業エンジニアもそうだと思うのだけれど、常にサービスが止まらない様に努力しているし、何かあった時の為に(大体は自主的に)訓練もしている。

私が知る限り、インターネットのインフラ屋さんは仕事が年々高度化していくのだけれど、低コスト化も進むので人件費がかかるエンジニアがキチンと確保できていない事が多い。今お世話になっているところは、夜間の当直という事はないけれど、何か起きた時の為に交代で自宅からでもメンテナンスが出来るような体制になっている。これは良い方。
多くの中小プロバイダー(一例はCATV局)はエンジニアがそれこそ身体を張って頑張っている。97年から99年まで神奈川のCATV局でインターネットの技術部に居て、幹線と呼ばれる街中に張り巡らされているケーブル網の一部も担当していた時は、嘘の様な話だけれど通信の技術担当者は私1名。必然的に24時間365日、出社していない時も待機だし、1時間以内に局舎に出社できない場所には出かける事も出来なかった。営業部の同僚とカレンダー上の休みの日にバーベキューに行く時は上司の許可が必要だったし(休みなのに)、皆は乗合の車で出かけるけれど、いつでも出先から戻れるように私だけ自分の車で出かけていた事もあった。
同業他社でもインフラ系のエンジニアは体調を崩したり、精神が壊れてしまって潰れてしまう例を度々見てきた。実際、私もメーカーの開発勤務の時からの蓄積がたたって、インフラ屋さんになった後に壊れてしまったけれどね(^-^)
先日も深夜に障害が発生して、グループリーダーとリーダーが対応を始めたとの連絡があった。私はまだ新参者で設備の全てを把握している訳では無いから出動しても役に立つとは限らないし、派遣さんだからやって良い事とやっちゃいけない事もある。また、派遣の契約で緊急時の対応までは盛り込まれていないのだけ取れど、一緒に仕事をしている仲間が頑張っているのだし、それ以前に利用料をいただいている加入者に方へ迷惑をかけちゃいけない。グループリーダーには連絡を入れて、いつでも出社できるようにスタンバイに入った。私にとっても当然の行動なのだけれど、人によっては驚かれたし(笑)

なんでこんなことを書き始めたかと言えば、とある大手のレンタルサーバ屋さんの障害発生情報をRSSで拾って見ているのだけれど、障害発生時には24時間いつでも対応しているし、復旧までも迅速で本当に驚く。
大手なので人員はキチンと確保されているだろうけれど、それでも気が休まらない人もいるはず。ISPよりレンタルサーバ屋さんは規模が小さい所が多いから、真面目な人ほど大変なんだろうな・・・と思ったのです。