公開からだいぶたった頃のレイトショーで観てきました、ハドソン川の奇跡


これは有名な旅客機の事故を取り上げた映画です。
離陸直後の一番不安定でエンジンパワーが必要な時に、両エンジンの推力をバードストライクで失いながらハドソン川の不時着水を成功させ、乗員乗客全員が助かった(数名の負傷者がいたそうです)というあの事故ですね。

飛行機の不時着水はやはり難しいらしく、これほどまでに被害が少なかった例はほとんどない様です。
特に離陸直後のわずか数百秒の間に全てが起きる(過去に不時着水で犠牲者がほぼ無かった例は、不時着水までに時間があった様です)。
ただ、ここまではニュースで報道されましたので私も知っていましたが、実際にはこの後に機長の判断と対応が正しかったか?の調査がされます。事故調査委員会のシミュレーションでは機長の判断が正しくはなかったという結論になりかけますが、そこから見事に機長の判断が正しかったことが立証されます。

確かに不時着水後はフェリーやヘリがすぐに駆けつける事ができたのも良い結果の理由ではありますが、逆に大都市の真ん中での事故ですから全員生存と街中に墜落しての大惨事は紙一重だったのでしょう。

映画では副機長にも触れられます。勿論、彼も素晴らしい働きをします。
私が印象に残ったのは、客室乗務員さんの働き。3名乗機していたCAさんは、皆さん50代だったようですが、冷静に対応します。画面にそれ程多く映る訳ではないのですか、私には印象的でした。

とても派手なシーンがある訳でもなく淡々と物語は進みますが、それであるが故に見ごたえがある映画でした。