先日放送されて、録画されていた震災復興に関する音楽特番を見ました。うちのHDDレコーダはPerfumeが出ている番組は自動的に録画してくれるから(^ ^)

さて、この特番の中でPerfumeが仙台市に住む女の子3人組の家をサプライズ訪問するという場面がありました。
小学生の時に震災にあった女の子が、震災後ダンスを始め、昨年のPerfumeダンスコンテストでは1次を突破しているそうです。

たぶん、この娘達だと思いますよ?

この特番を見る前になりますが、ビートたけしさんが書いた「ヒンシュクの達人」という本(私はKindle版ですが)を読んだのですが、その内容とリンクしていて印象深い事がありました。

ビートたけしさんがこのの中でこういう事を書いています(元々は雑誌のコラムをまとめたものらしいです)。
「被災地に笑いを!と言っているのは間違えている。安心して寝る場所があって、ご飯を食べる事が出来て、身近な人が無事だった時に初めて本当に笑える。不安で一杯の時に笑うなんてないし、お笑いや芸術等のエンタメは無力。もし、役に立つことがあるとしたら、被災された人が前を向く事が出来た時に手助けができるかもしれない」という趣旨でした。
先に取り上げたダンスの女の子も、「震災後は楽しいと思う事が無かった。周囲の大人も地震の事を気にしていて、自分も押し殺していたのかもしれない」と言っていました。
震災の翌年Perfumeのライブに行こうと思える状況になって実際にライブへ行き、本当に楽しくてダンスを始めたのそうです。

日常の生活でも、ライブ等のイベントに行くという事はエネルギーの必要な事のように思います。被災された方がライブに赴くという事はたぶんもっとエネルギーが必要で、ライブに行けたという事は前を向く一歩を踏み出したという事なのでしょう。そういう時に出会ったPerfumeが更に一歩を踏み出すきっかけとなったのは、ビートたけしさんがインタビューで言われた事と見事に一致していると思うのです。

震災の時に有名な人が炊き出しに行ったという事とは別に、本当の意味で芸能が力を発揮するのはこういう場面なのかもしれません。