先日、ある社長さんと夕食を食べていて、こんな話になりました。

技術の世界に美学を忘れてはいけない。

そーなんですね、これは私も駆け出しの時から気になっていた事です。
絵としてみる(特に電気の)図面では、レイアウトはかなり自由に描けるのですが、見やすさやバランス等を追い求めていくと絵画に通じるものがあります。ちゃんと図面の構図とかもあるんですよ(笑)
更に、実際の回路を流れる電気信号の扱いとか、プログラムのソースコードとかも他の人が作った回路だったりソースコードを追っていくうちに「あぁ、美しい」と感じることは多々あります。
プログラマーの方は数学が得意ですから、ロジック的な(数学的な)美しさを醸し出す方は多いのですが、中には日本語の情緒にも通じる美しさを演出される方もいますよね。ロジカルな世界で情緒って考えにくいのですが、実際にそういう回路だとかソースコードは何度も目にしています。

どうも90年代後半から効率重視という風潮で無機質な設計が多いですけれど、この効率とは相反するような美しさを追い求めていくと、なぜかシンプルで効率が良いものができるものです。

設計だけではなくて、仕様書とか配線や機械加工の技術も美学がありますよね?(^ ^)