読売新聞の夕刊より。

来年度より使用される高校用の日本史の教科書で、鎌倉時代の始まりについて従来の1192年という表記ではなく、6つの西暦を記載して検定を通ったそうです。
私は「1192年」として習いましたが、この鎌倉時代の始まりの年は学説が定まっていない様なのです。で、説が分かれている6通りの年を記載したのだとか。
新聞に掲載されていた表を見ると、1180年末?1192年7月までの6説が併記されているみたいです。
どうも、「何をもって鎌倉時代の始まりとするか?」という解釈が分かれている様ですね。

ちなみに、これ以外でも文科省から「年代の特定が断定的過ぎる」として検定の際に意見がつく事があるそうですけれど、さすがに6つの年を併記したのには文科省の担当者も驚いたとか。そーだよな(笑)

日本の歴史や文化を知るうえで、日本史や国語の授業は大切だと思います。なんでも英語をマスターすれば良いという訳では無くて、日本語の美しさとか日本の成り立ちを知る事は日本に生まれ育って住んでいくうえで、とても大切な事だと考えます。

でも、日本の歴史の流れを知る上では「おおよそ1190年頃に鎌倉時代が始まった」という記載でよいのではないでしょうかねぇ??
というのは、「何年をもって鎌倉時代の始まりとするか?」は大きな問題ではないと思うのです。「鎌倉時代とはどういう時代なのか?」と、「それぞれの時代はどういう順番で、どういう違いがあるのか?」が重要であって、たった12年の細かい差は日本の歴史を知るうえでは細かすぎる範囲であり、先生がテストを作りやすいように(と言っても、6通りも教科書に記載されたら試験問題が作りにくいかも・笑)しているだけだと思います。専門家の間では大問題かもしれませんけれどね(^-^)

しかし、今から800年ちょっと前の事が結構分かっていないのですね。だとしたら、数万年以上とか数十億年なんていう単位の天文学とかって分からない事が一杯でもしょうがないのかも(^-^)


3月31日追記。
6説が併記されるっていう事は、これも修正しないと!(笑)
20130331_kamakura