大阪の橋下市長と朝日新聞系の応酬がマスコミに取り上げられていますね。
ここで出てくる「同和問題」って、私にはピンとこないんですよ。

私は神奈川の川崎に住んで44年。小学校から高校まで1度も同和問題とか人権教育って受けた事が無いんです。
だから、正直なところ最近まで同和問題って知らなかった。知らないから住んでいる場所や出身地で差別するっていう事も知らないし、しなかった。

爺ちゃんの代から、家こそ違うもののずっと川崎に住んでいます。父親から「朝鮮街」と呼ばれる所があるとか(川崎区のコリアタウン近隣ですね)聞いていましたし、幸区には河川敷にバラックが建っていた事も知っています。
自分で車やバイクを運転してあちこち行くようになってから、「街の雰囲気が違う」と思う場所があるのも事実ですし(一説には3大スラムの一つと言われる横浜市中区の寿町とか)、川崎,横浜以外にも色々な場所で今思えば「そーかなぁ?」と思う場所が数多くあるのも事実です。
私が通っていた高校の隣の駅には朝鮮民族学校があって、毎年春になると「朝鮮学校 vs 武相高校&神奈川工業連合」の抗争事件もありましたけれどね。だからと言って、私の通っていた神奈川工業では「喧嘩は嫌だけれど」という生徒は多くても、朝鮮学校の生徒さんがチマ・チョゴリを着て「学校でチョゴリを着たい」という署名を求めに来た時も在日の人だからと言って毛嫌いする訳でもなく、署名する生徒が多かったですよ。

つまり、同和問題という事を知らないですから、語弊があるかもしれませんが単なる「ドヤ街」であり、単なる「コリアンタウン」であって、特に差別とかは感じた事がありませんでしたし、意識した事もありません。
実際に現地に行ってみても、特に「変だな!?」と意識する事は無いんです。横浜のみなとみらいがおしゃれな街で、箱根が温泉地であるのと一緒で、「そういう街なんだ」としか思わない。

高校生の時、同級生が新横浜からそう遠くない場所に住んでいて、「うちの方では部落問題(書いたらマズイ言葉らしいですね)がある」と声高に言っていましたけれど、他の同級生は皆「ポカン」としていました。私に限らず、それ位に普通の神奈県民には実感がないんですよ(ちなみに、同級生のほとんどは3代以上前から神奈川に住み続ける地元民ばかりでした)。

神奈川以外の事は知りませんけれど、ちょっと調べると色々と活動している方々がいらっしゃるらしい。学校でも時間を取って教育をしているらしい。

これって、かえって差別意識や被差別意識を助長しているのではないでしょうか?教えられるから知る。でも、教えられなければ知らない訳ですし、そのうち風化していく。
何もしない事。これが一番の同和政策(と呼ぶのかな?)の様な気がしてなりません。

これ、デリケートな問題の様ですけれど、あえて書かせていただきました。