東日本大震災から1年以上が経過しました。
被災地の方程酷い状況ではありませんが、地震の揺れや直後の混乱も経験した神奈川在住の私です。

1年を振り返ってみて、気になるのは「津波被害の風化」と「福島の特別視」です。

まず、岩手から千葉まで太平洋沿岸では津波により大変な被害が出ました。実に2万人近い方が亡くなったり今なお行方が分からないのです。それに引き替え、乱暴な言い方ですが原発事故で直接放射能被害で亡くなった方はいません(作業中に亡くなった方はいらっしゃいます)。
勿論、原発事故の問題は今後も長い間継続して取り掛からなければならないものです。かといって、マスコミの報道は福島に集中していて、津波の被害に遭った人の事は関東に居てさえ風化しつつあります。たぶん、西日本に行けばもっと取り上げられていないでしょう。

原発事故によって移転を余儀なくされた方が大勢いるのは知っています。ただ、「福島が危ない」というイメージばかりが先行してしまっているように感じるのです。原発事故で危険なのは発電所近郊です。例えば、50kmも離れて、途中に山もあるような郡山は現在の知見では問題ないのです。実際、私の知り合いのニシマキさんは今も福島県の川内村に住んでいます(確か原発から30km位?)。日常生活は問題ないそうです。
先日お会いしましたが、お元気そうでしたし・・・(^-^)

脱原発の意見の方も、福島は取り上げますが、津波被害の方はなぜ取り上げないのでしょう?同じ災害ですよ?

脱原発を主張する方。己の意見を主張する事には賛同しますが、単に原発をなくせ!だけではなく、全ての原発を廃炉にするまでの40年間。また、それ以降の燃料処理の問題についても同時に主張しなくては。

個人的には福島ばかりが話題になって、津波で亡くなられたり、財産を無くされた方があまりにもないがしろにされているように感じます。