ちょっとまじめな話です。

去年の11月まで、元気に家事をしていた母親ですが、ちょっとした事から検査をして脳腫瘍と判明し、そのまま入院したのが12月6日。直後に、担当医からCTの画像を見ながら説明を受けました。
この時点で腫瘍は3cm弱程あり、場所が場所だけに手術で全摘出も困難(あまり腫瘍を取りすぎると、正常な脳細胞を傷つけ、退院しても日常生活に支障が残る)という説明を受けました。即手術と化学療法に放射線療法を行う事を決めたのですが、この時点での余命は「何もしなければ半年。治療が成功して2,3年」という事でした。

正直、手術をすれば腫瘍を取り除くことはできなくても、現状維持はできると思っていました。実際、手術も数時間に及ぶものでしたが、その晩には驚異的な回復で介護してもらいながらですが夕食を食べ、面会に行った家族に愚痴を言う位だったのです。
年末年始は一時帰宅して、自宅で過ごせるものと思っていましたし、期待していました。

しかし、その後の容態は思わしくなく、年末年始の帰宅もできませんでした。

それ以降、家族がかわるがわる面会に行くのですが、容態は悪くなる一方です。

(母親に)ごめんなさい。
12月に担当医から説明を受けた時にある程度の覚悟はしていました。でも、少しでも長く生きていられる事の希望は持っていました。でも、先日の説明でCTを見ながら分かった事と、あなたの様子を見ていたら・・・
やっぱりダメみたい。
私が自営業になった理由の一つ(一つですが)、自宅で介護をするつもりでした。その時間が欲しくて自営業を始めました。でも、今の状態では帰宅も難しいよね。

家族は皆、元気です。あなたの状態を冷静に受け止めています。周囲からドライと思われるかもしれませんが、それが我が家のやり方みたいです。それまでギスギスしていた家族間も、今はお互い話をしながらうまくやっています。心配しないでください。

こんな出来そこないの息子を陰に日向に応援してくれたのはあなたです。あなたから学んだ事はとてもたくさんあります。まだ、吸収できていない事も一杯あれますけれど。。。ありがとう。

なんとか、一緒に新潟に実家に墓参りに行きたいね・・・