昔、婦人向けの雑誌で「暮らしの手帖」という雑誌がありました。今でも発刊されているらしいです。
昔の家には、母親が買っていた暮らしの手帖が創刊号からズラッと揃っていまして、小学生の頃に暇な時はその雑誌を良く眺めていました。

小学生が婦人向けの雑誌を見て何が面白いの?と聞かれそうですが、いろいろな家電製品等の評価コーナーがとても面白かったのです。
よく、雑誌やマスコミだと製品の紹介はメーカーの広報から借りてテストをしてみるという方法が多いと思います。それが制作費を抑えるのにとっても有効だから。ただ、その半面、俗に言う「提灯記事」になる可能性も秘めています。
私が暮らしの手帖で面白いと思ったのは、例えば洗濯機のテストをする時は編集部がお金を出して電気店からテスト用の洗濯機を購入するのです。そうやって揃えた各メーカーの良いところや悪いところはズバズバと指摘するのですね。自分達で買ったものなんだから、メーカーの顔色を伺うことなくテストの結果をドンと載せる。
この姿勢がとても新鮮に感じました。

私の仕事の進め方も似ていて、懐が許す範囲であればテスト用の機材等は全部自費で揃えるのが基本です。
会社に対して稟議書書いたりするのも面倒だし、テスト中に壊れたら会社のものだからとやかく言われてもおかしくない。自分の持ち物であれば誰からも文句言われることなく、自由に使えます。専門書等も大抵は自費ですよ。

さすがに最近は貧乏だけじゃなくて、高いネットワーク機器も扱うようになりましたから、デモライセンスを用意してもらったり、評価機をお願いする事もありますが、本意では懐が許せば全部自分の所有物としてテストなり仕事なりを勧めたいですね(笑)

やっぱり変わった人かしらん?(^◇^)