この記事は日付を遡って書いています。

午前6時。青森のフェリーターミナルでは7時30分の乗船手続きが始まりました。無事に手続きが終わり一安心。これで北海道に渡ることが出来ます。
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私を北海道まで連れて行ってくれるフェリーです。
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津軽半島の方は晴れているんだよなぁぁ・・・
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フェリーに乗船すると・・・暇です。やることがありません(笑)眠るには時間が短いし、何かをやるほどでもない。暇を持て余し、鳥さん激写(爆)。
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私にとっては、フェリーはとても退屈な時間。走るわけにも行かないし、景色も新幹線ほど変化はないし。自動販売機はありますが、売店はすぐに閉まっちゃったし・・・間違いなく大洗->苫小牧のフェリーには乗れないことも実感しました(笑)
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フェリーに乗らないとあまり見る機会が無いであろう函館山の裏側。

函館接岸間際に荷物を持って車両甲板まで下りてみると、私を含めてバイクは4台です。フェリー埠頭で見かけたカブの若者に声をかけると、埼玉から3日かけてやってきて、これから北海道を19日間かけて回る予定で、今日は1日書けて函館見物の予定だとか。ふと足下を見ると、ブーツではなくて雨対策用に持ってきた長靴だそうです。いいぞ、若者!
もう一人のハーレーに乗ったライダーはやはり埼玉から来たらしい。そう、夕べの東北道・岩手山SAで雨対策をしていた人だ!お互いに02:50に乗ろうと思っていたが雨で大幅に遅れた事を確認し合いました。予定より遅れたけれど、出来るだけ道東に近づきたいそうです。
もう一台は・・・アベックのタンデムでしたので、邪魔をしてはいけないためパス!(笑)

フェリーから下りて、近く公園に立ち寄りパッキングをやり直します。ゴソゴソしていると車から降りた人が声をかけてきました。
昔はバイクに乗っていた事。以前は関西で機械設計の仕事をしていたけれど、こちらで奥さんを見つけて移り住んでしまった事。函館は景気が悪いけど、みんなのんびりしているし良い場所であること。函館牛はまだ広く知られていないけれど、とても美味しい牛だと言うこと。こんな話を20分ほど楽しみました。

改めて函館港を出発。無料開放されている函館新道に乗ると異様な光景が目に入ります。市内方向では数km毎にかなり強い雨が降っている場所と降っていない場所を一望できるのです。これは凄い!と思い、写真を撮りたいのですが「あっ」という間に自分の上にも真っ黒の雲がかかり、いきなりの土砂降りに。写真を撮る間もなく少し離れたコンビニに飛び込み、フェリーの中でしまったカッパを再び着用です。
そんな雨も大沼公園を過ぎる頃には止み、内浦湾沿いの森町に出た頃にはピーカンの良い天気。いそいそとカッパをしまう私。

少し走った所で・・・北海道発のネズミ取りに遭遇です。たまたま集団の先頭を走っていたのですが、メーター読みで60km/hでしたのでセーフ!ドキッとしましたぁぁぁ。多いとは聞いていたけれど、こんなにすぐ出逢うなんて。運命的な出会いも・・・この人達とは出逢いたくないなぁ・・・
コンビニで助六寿司のお昼ご飯を食べたのは八雲町あたり。昨晩、岩手山SAでうどんを食べて以来です。相変わらずグルメな食生活に気づき、一人大笑い。

海岸沿いの37号線を噴火湾沿いに走ります。そろそろガスがなくなりそうですが、旗を貰えるホクレンのスタンドがなかなか見つかりません。こんな事なら森町あたりで見かけたホクレンのスタンドに寄れば良かったかも。
長万部で安売りの看板を出しているスタンドに立ち寄ります。が・・・お姉ちゃん曰く「会員カードを持っていないと¥10以上高いんです。」との事。「ガソリンがもう無いので入れて!」と言っても「高いですよ。いいんですか?」と。この時受けた素直な印象は「ガソリン売りたくないの?タクシーの乗車拒否ならぬ給油拒否?」とあまり良い印象ではありません。会員カードを作るのには¥100かかるのですが、10リッター以上なら作った方が安い事もあり、カードを作ってもらいました。
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これがその時作ったカード。結果としては作って良かったです。

時計を見ると、かなりの時刻。元々、北海道の上陸が苫小牧からではなく函館になったこと、下船がお昼だった事もあり、襟裳岬を回るのではなく夕張から日勝峠を越えて十勝入りも考えます。その為には予定外ですが道央道に乗り、夕張までワープするのが手です。

長万部で道央道に乗ります。途中のPAで休憩しながら天気予報をチェックすると、どうも道東方面の天気は今日,明日共にあまり良くないようです。その点、道北は雨の心配はあまり無いらしい。んー、無理して十勝に入り雨にたたられるより、ここは苫小牧−札幌の間で一泊して、明日は道北を目指す方が賢明のようです。
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豊浦噴火湾PAより。とっても良い天気。

一応、ホテルの空き状況を携帯で確認しておいて、今晩は支笏湖周辺のキャンプ場に宿泊する事としました。

登別東で道央道をおり、一般道に戻ります。36号線を走っていると、空模様が怪しいです・・・
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頭上を覆う、真っ黒の雲・・・その向こう側は明るいのですが・・・

「こりゃ、夕立が来るなぁ」と思い、近くのコンビニへ。降られる前にカッパを着ておきたいところです。
軒先を貸して貰うだけでは悪いですし(本当か?)、小腹も空いたのでサンドイッチと缶コーヒーを買って(こっちが本音だろう?)店を出ると・・・ものすごい雨が降っていました(号泣)
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濡れながら軒先に飛び込んできたツーリング中と思われる女性と「急に降ってきましたねぇ」等と話ながら今日2回目となるカッパタイムです。
「えー!本当に行くのですか??」と言われながらも、「どうせ路面も濡れているし、車が巻き上げた水しぶきも被るし・・・」と「気をつけて・・・」との言葉を後に、私は出発します。

しかし、数分も走った所でこんな感じです。
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なんだよぉぉぉ・・・もう上がったよぉ・・・と支笏湖方面を眺めながら悲しみに暮れる私。しかし、夕張方面の山々は雲の中です。
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決心しました。支笏湖のキャンプ場は地面がかなり濡れていると思います。また、日勝峠越えも雨でリスクが高そうです。ならば・・・携帯で千歳のホテルに予約を入れました(笑)

苫小牧市内に入りましたが、こちらはまったく降らなかった模様。乾いた路面をひとりカッパを着て千歳市へ。
途中、新千歳空港の脇でカッパを仕舞ながら、夕暮れをバックに旅客機と自衛隊の戦闘機が飛ぶ模様を眺めていました。

ホテルにチェックイン。歩いてご飯を食べに出かけます。
ラーメン屋さんを発見し、塩チャーシューメンと麦飯,生ビール(私も時として飲むのよ)の晩ご飯です。満腹になり、ホテルに戻った後はテレビを見ながらカッパを乾かして就寝です。