タイトルに書いた「下道一気走り」とは、高速道路を利用することなく「一般道を必要最小限の休憩のみで走りきる」というものです。
私が最初にこの下道一気走りを知ったのは、シェルパに乗り始めた昨年の12月のこと。BACK OFF誌でDR-Z400Sにビッグタンク等を装着し長距離ツーリング仕様にした「DJEBEL400」と呼ばれるバイクを使い、東京->富山間を無給油で走るという企画でのことでした。
その後、入手したのがこの本です。
kasori.jpg発行:平凡社,ISBN: 4582850146

この東京->富山間を走った賀曽利 隆さんの書いた「中年ライダーのすすめ」という本です。
下道一気走りをこの様に紹介しています。「ただ単に目的地まで速く到着する様に走るには、高速道路等を使い、速いバイクに乗ればそれほど難しくは無い。しかし、一般道で目的地まで同じように走るには速いバイクに乗れば良いというものではなく、挑戦のしがいがある」といった内容でした。
これを読んで、私はピンっ!と来たのです。

シェルパは必ずしも高速道路の走行に向いているとは限りません。勿論、250ccのコンパクトなオフロード車としてはかなりの実力は持っていますが、高速走行は意外に疲れるものです。反面、一般道では取り回しの良い車体は大変走りやすくできています。
また、高速道路を使わないという事は、ガソリン代+飲食費程度で済みます。高速道路代が浮くことで、お財布にも優しいです。
そして、給油や食事といった最低限の休憩のみで走ると言うことは体力や注意力を日頃からキープ出来るように気をつける必要もあります。自分への挑戦です。

今まで、「しぇるぱネットワーク」の全国オフ会(静岡県浜松市)までの往復(片道約260km)と、先日のしぇるぱネットワークの有志で開催された群馬オフの往路(約130km)です。どちらも自分としては面白い走りが出来ました。しかし、自分の中で新たな課題が生まれました。
一気走りは一歩間違えるとキャノンボールになりかねません。どうしてもタイムを気にし始めると無理な走りをしかねません。確かに眠気が襲ってきたり、一般道ではいろいろな車が走っていますから、自分が走りやすいペースは維持できません。こういった時に、自分としては「大丈夫」と思っていても周りから見れば「危ないなぁ」と思われるような走り方をしているかもしれません。もっと、精神力を養わないとと思います。心にゆとりがないと、事故に遭いかねませんから・・・

そういった課題が出来たことも、また一気走りの面白みですし、余裕が出来ればもっといろいろな景色が見えてくるかな?と思う今日このごろです。