今日はブラリと生田緑地に立ち寄った。
特に目的もなく、そばを走っていて「プラネタリウムが見たいなぁ」と突然思い立った為である。

生田緑地の川崎青少年科学館には小学生の頃、よく行っていた。毎月のようにプラネタリウムを見に行っていた。当時住んでいた中原区の上平間から南部線と小田急線に乗って、プラネタリウムを見る。電車賃と観覧料で確か200円だったと思う。それほどお金がかかるわけでもなく(確か当時のお小遣いが月500円だったと思う。マクドナルドのハンバーガーが60円位だったかな)、小学生にはちょっとしたお出かけだったのだ。
その後はそばを通ることはあっても足を運ばなくなってしまったのだけれど、突然プラネタリウムを見たくなった。それはメガスター2がある筈だから。個人が作った世界最高の投影機。新聞では知っていたけれど、実際に投影を見たことはなかった。でも、生田緑地にはこれがあるはずだ!

残念ながら最終投影時刻を過ぎてしまっていたので見ることは出来なかった。

そういえば、岡本太郎の美術館が出来たという記事もあったなぁ・・・と歩いてみた。
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緑地内はすごく整備が進んでいた。すごくきれい。

トコトコ歩いていたら予想外な所に行き当たった。
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ローム層崩落実験事故の碑。

これは関東ローム層(火山灰の地層)の崩落実験を行った際、予想を超えた崩落が発生し犠牲者がでてしまった事故を伝える碑だ。この事故のことは小学生の頃から気になっていて、なんどか探したけれど当時は見つからなかった。その後も事故の映像(崩落の模様を記録した8ミリの記録映像がそのまま事故の記録映像となってしまった)をテレビで見たこともあったし、何度かインターネットで事故のことを検索して場所を知りたかったのだ。
それが目の前にヒョッコリと現れた。緑地の整備が進んだからなのか・・・ただ、碑はあるものの、建立の意味を伝えるようなものもなく(そういえば緑地のサイトにもこの碑の事は無かったと思う)、ほとんどの人は通り過ぎるのでしょうけれど。

碑を通り過ぎたら岡本太郎の美術館。環境へのインパクトを減らすべく半地下式になったという記事を読んだことがあったが、思ったより大きかったかも。

特に美術に興味が無く、特に岡本太郎やピカソのような作風はとんと理解できない私には入館する理由もないのだけれど・・・
入館料を払って入ってみた。確かによく分からない。私にとっては大阪万博の当時を作ったり、「芸術は爆発だ!」とTVCMで叫んでいた人なのだけれど、その程度の印象しかなかった。
でも、色彩は今までテレビや写真で見たよりもずっと鮮やかで綺麗。この色彩には驚いた。
そして、絵画以外にも造形や写真にも才能を発揮した人だと言うことを初めて知った。
私の感想では、この人の造形は面白い。ちょっとした事なのだけれどね。そして写真。縄文式土器が美しく撮られているし、東北地方の祭りを撮った写真も躍動感が感じられる。この方面については私でも感じることができた。

自分から美術館に行くような事は無かったけれど、たまにはいいかなぁ?と思えるひとときだった。